彼女の行方

2023/7/29 · 日常系

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彼女がいた。

同い年で、いわゆるスレンダー美人の彼女。

週に3日程度会っては会う度にくだらない話で盛り上がっていた。

ある時ふと、「栄養とってるのか」と聞いたことがあった。

見栄えを気にするあまり、無理なダイエットをしているのではと心配になったからだ。

彼女はムッとしつつも、「食べても太らない体質なの」と教えてくれた。

それからしばらくして。

彼女と一度も会えない週があった。

家に居らず、連絡もとれなかったので彼女の友人の元へ行ってみた。

大きな騒ぎになるのも嫌なので、遠まわしに彼女の居場所を知らないか尋ねた瞬間、何かいやな感じがした。

彼女の友人が、呟くように話し始めた。

「私、あの子とは見た目も何もかも正反対でね」

ああ、

「悔しかったんだ。羨ましかったんだ」

多分そうだ

「でも、私があの子のようになるのは無理があったの。だから…」

間違いない

「あの子に私のようになってもらおうって思ったの」

コイツ

「そのために、今週はあの子と一緒にキャンプに行ったの」

彼女の居場所を…

「…さて。私はこれから行かなきゃいけない所があるから。しばらくは帰ってこない」

「だから、場所だけ教えてあげる。彼氏なら、会いに行ってあげて」

数時間後、キャンプ場に着いた。

彼女は、太っていた。

解説は順次追加していきます