あなたは意味が分かりましたか?それでは解説です。
この「肝試し」という意味がわかると怖い話には、いくつかの引っかかるポイントがあります。特に、語り手が「4階分の階段を下りて戻ってきた」と言っている点に注目すると、違和感を覚えます。
通常、4階に行くためには、1階から2階、2階から3階、3階から4階の3つの階段を昇る必要があります。しかし、語り手は4階まで行った後に「4階分の階段を下りてきた」と言っています。これは明らかに一階分多く登ったことを示唆しており、つまり彼は存在しないはずの5階に行っていた可能性が高いと考えられます。
そのため、4階の音楽室には一輪の花が足りなかったということになります。つまり、臆病者が花を捨てたのではなく、語り手自身が意識的に存在しない空間に足を踏み入れてしまったことが、恐怖の根源となっているのです。このように、話の展開には巧妙な伏線が張られており、最後に恐怖が明らかになる構造が印象的です。
このように、一見普通の肝試しの話が、実は異次元のような恐怖体験に繋がっている点が、この話の魅力であり、恐ろしさを増しています。