彼女の傘

2022/1/22 · 職場系

本文

彼が店を出ると、雨が降り始めていた。

傘立てから自分の傘を取り、通りへと出る。

しばらく歩いていると、後ろから誰かが追いかけてきて彼に言った。

「あの!・・・そ、それ私の傘です!」

振り返ると、そこには女性が濡れながら立っている。

どうやら傘を間違えて持ってきてしまったようだ。

彼は素直に謝り彼女に傘を返すと、雨の道を濡れながら歩いた。

そして家に着いた彼は彼女に別れを告げ、素早く部屋に入りシャワーを浴びた。

服も体も濡れてしまっていたので早く体を温めたかったのだ。

処理しなければならない仕事も残っているが、夜にする事にしよう。

シャワーから出て体を拭き髪を乾かした彼は、身支度を整え家を出た。

まだ雨が降っている。

彼は自分の物になった傘を差すと、家路へと急いだ。