意味がわかると怖い話

優しさ

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ある冬の寒い日、 コンビニの前に一人の老婆が座っていた。

通りがかりの男は心配になり声をかけた。

『もしもし、大丈夫ですか?』

老婆はゆっくり顔をあげ、静かに 『お構いなく』とだけ言うと、 丸まるように膝を抱えこんだ。

よく見ると小刻みに震えている。

放っておく事もできず、 男は再び声をかけた。

『お住まいはどちらですか? ご家族に連絡しましょうか?』

すると老婆は俯いたまま、 消え入りそうな声でこう言った。

『家も家族もないよ。。 食べ物も、それを買うお金だってない』

それを聞いて可哀想に思った男は、

『ここにあるパン、お一つどうぞ。 なんでも好きなものを選んでください』

と言った。

老婆は顔をあげ、 男の優しさに涙を流した。

パンをゆっくり食べ始めた老婆を見て、 男は満足そうにその場を立ち去った。

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