男の子
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私は今幼稚園バスを待っている。
今日は近隣の子供達との 触れ合いということで、 湖でワカサギ釣りをするイベントがある。
そのイベントを企画したのが私だった。
子供達が湖畔に到着した。
辺りは0度以下にもかかわらず、 子供達は元気だ。
窓には、 温度差で生じた結露に 子供達が書いていた落書きが見られた。
運転手さんと一緒に にこやかに子供達を眺めていた。
「もう子供達が出終わっただろう」
と運転手さんが車に戻り、 私もそれを見送ろうとしたとき
……ん??
私はバスの中に まだ男の子がいたことに気がついた。
つまらなそうにため息をついて 口を尖らせている。
「ぼく、みんなと一緒に遊ばないのかい??」
と聞くと、
「みんな相手にしてくれないから」
と俯いてしまった。
せっかくイベントに来てくれたのに そのまま帰すわけには行かなかった。
「じゃあ、おじさんが友達になろう」
すると男の子は
「ホント!?」
と、さっきまでの表情と うってかわって明るい笑顔になった。
よかった、笑顔が見れて。
どうやら少年は 釣りが苦手で 少々コミュニケーションが 得意ではないだけだったのだ。
「じゃあおじさん、あっち行こー!!」
「こらこら、待ちなさーい!!笑」
釣りは他のスタッフに任せ、 自分はこの子と追いかけっこや かくれんぼをして遊ぶことにした。
そして、迎えのバスが来た。
私は鳥肌が立った。
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