心霊スポットへ
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去年の夏に友達4人で集まった時の話。
心霊スポットでも行くかという話になり、 地元では自殺の名所として知られるD岬に行くことになった。
運転はA、オレが助手席、BとCが後部座席に座った。
時刻は0時を少しまわったぐらいに出発した。
2時間ほど走り、小便をしたくなったオレはAに停めてくれるよう頼んだ。
丁度、道を広く切り開いたような駐車場のような見晴らし台があった。
見晴らし台から望む海の景色を見ながらオレは小便をした。
小便を終え、車に戻るとBとCはすっかり寝てしまい、Aは煙草を吸っていた。
オレも煙草に火をつけると二人でボーッと海を見ていた。
するとAがルームミラーを見て 「おい後ろ見てみろよ」と叫んだ。
後ろを振り返ると、長いストレートの髪に白いワンピース、 赤いヒールを履いた女性がフラフラとこちらに歩いてくるのが見えた。
見晴らし台から近くの町までは車で軽く30分はかかる。
こんな場所に、こんな時刻に、女性がいるわけがない。
AはUターンをすると、車をただただ走らせた。
もちろん二人とも無言のまま。
しばらく走り、コンビニに着くと、BとCが目を覚ました。
さっきの話をすると二人は笑い、ネタはやめてくれと軽くあしらわれた。
そしてこのまま朝までコンビニで軽く休んでから帰ることになった。
朝になるとBとCはノリノリで海で遊びたいと行ってきた。
渋々Aとオレは近くの海岸に向かうことにした。
海岸につくと、なにやら人だかりがしている。
イヤな予感がした。
近くに寄ってみると、思った通りに溺死体が上がっていた。
長い髪、白いワンピース、赤いハイヒール。
昨日車にフラフラと歩いてきた女に間違いなかった。
オレとAはBとCを半ば無理矢理車に載せて帰宅することにした。
帰りの車の中でようやくBとCは夜の話を信じてくれた。
そして翌日、地方新聞に死体の記事が載っていた。
死亡したのは1時半前後。
飛び込んだのは見晴らし台からで、
岸壁には遺書とハンドバッグ、揃えた靴があったことなどが書かれていた。
なんとも言えない後味の悪さから、 どんなに退屈でも心霊スポットには立ち寄らないようにしようと固く決めた。
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