意味がわかると怖い話

おばけクワガタ|意味がわかると怖い話

  • 難易度 中級
  • 恐怖度 4/5
  • 読了 約2分

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本文

子供の頃、おばけクワガタを見た事を思い出した。
小学校の裏手の坂を上った先に、地元の小学生の間で

「クワガタの森」と呼ばれる森があった。
夏休みになるとこぞってそこで虫捕りに興じ、

互いに大きさを競い合う。自分もその内の一人だ。
懐中電灯を片手に、仕掛けておいた罠の様子を見に夜明け前の森を進んでいく。
少し歩いたところで異様な臭気を感じ、

誰ぞ野糞でもしたかと小学生ならではの好奇心で獣道を外れると
朽木のようなものが暗い森の中を更に黒く切り抜いている。
恐る恐る懐中電灯で照らし出すと、

そこに横たわっていたのは体長2mを超えるであろう巨大なクワガタだった。
大きいにも限度がある。

声にならない悲鳴を上げながらほうほうの体で逃げ出した。
その後の噂の広まり方も尋常ではなかった。
正体について様々な憶測が飛び交い、

いくつかの捜索隊も結成されたらしい。
いつ間にやら「幽霊が出た」の「火の玉を見た」のと尾ひれまでついて、

校外でも話題になった。
児童の深夜徘徊が学校や保護者に問題視されるまでにさほど時間はかからず、
最終的に「不審者が出没するため昼夜を問わず立入禁止」のお触れが出たことで

事件は闇の中、幕を引いた。
今、あの森はどうなっているだろう。

考えてみる

あなたは意味に気づきましたか? 本文の違和感や、最後の一文が指しているものを、先に考えてみてください。

ヒント: 舞台やモチーフ( 森 )にも注目すると、見え方が変わることがあります。

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