足はいらんかね?
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夜一人で歩いていると、 赤黒い染みのついた風呂敷を担いだ老婆に出会った。
すると老婆は僕に
「足はいらんかね?」
と訪ねてきた。
僕は無視をした。
しかし老婆は何度も何度も
「足はいらんかね?」
と聞いてきた。
さすがに怪しく思ってきた僕は色々な事を考えた。
(もしかしたらあの風呂敷の中には足が入っていて、 その足を僕に売るきか?)
(だったら面倒になるのはごめんだし適当に断るか)
「足はいらんかね?」
「おばあさん、僕は足ならちゃんと持ってます。 だからいらないよ」
暗い夜道に叫び声と共に 一輪の赤い花が咲いた。
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