意味がわかると怖い話

いすのうえ

読者難易度 集計中…

本文

ハァハァハァハァ。

「…もう、死んだか??」

「ああ。息はない」

「これ、どーする??」

「車飛ばして埋めるぞ」

「あ、ああ。わかった」

俺らはこいつを殺した。

こいつは俺らの父親で 引退した市議会委員だ。

不正に得たお金で 遊び歩きお袋を殺した。

お袋はそれでもこいつが 好きで慕っていた。

「この近くにどっか 埋められる場所あるか??」

「いや、少し走らせて 遠くに埋めた方がいい」

「でも、やばくねーか??」

「あ??なにがだよ」

「いや、殺さなくても…」

「今更なに言ってんだよ!」

「ああ、ごめん」

「こいつは、こいつは お袋を殺したんだぞ。

病気だったのに… こいつの見舞いを ずっと待ってたはずなのに…。」

「遊んでお袋見殺しで 後悔すらしてねーしな」

「死んで当然だ」

こいつは病気で入院した お袋を見殺しにしたんだ。

入院中ドアが開く度に こいつじゃないかって 起き上がっては落胆して その繰り返しだった。

そのストレスのせいで お袋は…お袋は死んだ。

「おっ、 ここなら人も少ないし いいだろう」

「俺地図わかんねーから 案内は頼んだぞ」

「小学生かよ(笑)」

「うっせーな!」

俺らは人気のない 山奥でこいつを埋めた。

「しっかし、財布の中 カードありすぎだろ」

「身分わかるもんは 全て取り除くんだぞ!」

「ああ、わかってる。 てか靴下おかしくね??」

「んなことしらねーよ。 早く終わらせるぞ!」

「襟の形も変じゃね(笑)」

「いい加減にしろ」

「へいへい」

朝までかかったが 得に誰にも怪しまれず 案外あっさり終わった。

上に草木を乗せて カモフラも完璧なはず。

疲れを感じて休みながら 家まで無事帰ってきた。

「よし!終わったな」

「いや、まだだろ」

「…あれか」

「金はどこにあるっけ??」

「確か、親父の書斎の 金庫の中じゃねーか??」

「鍵あるんだろうな」

「探すしかねーな(笑)」

「ちっ。だりーな」

2階にあるあいつの書斎で 鍵を探す事にした。

だが、それらしきものは 一向に見当たらなかった。

「くそっ!どこだよ」

「あいつよくメモってたし 鍵の場所もわかんじゃね?」

「確かに…そうだな」

「よし、メモを探すか」

そして、メモはすぐに 見付けることができた。

|━━━━━━━━| |金庫の鍵の場所は| |「いすのうえ」 | |        | |口座番号は   | |・・・・・・  | |━━━━━━━━|

色々書いてある中に 鍵の場所もあった。

「よし、いすのうえを 徹底的に探すぞ!」

「そーだな! じゃあ俺は1階のいすな!」

「俺は2階だな」

探したがどこを見ても 鍵は見付からなかった。

「何で無いんだよ…」

「せめてあいつの命の 金を奪いたかったのに…」

「別荘とかじゃねーの??」

「いや、最近は別荘に 行ってなかっただろ??

金を出すためだけに わざわざあんなとこまで 行くとは考えづらいし

最近行ってないのに 今までどうやって 金を出してたんだよ」

「あー、そっか… じゃあ愛人の家は??」

「あいつが人んちに 大事な物置くと思うか??」

「…置かねーな」

「いすのうえ… いすのうえ……」

「あっ!まさか…」

「なんだよ」

「"いすのうえ"って事は…」

俺達はあいつの、 親父のずる賢さに驚愕した。

あなたは気づけましたか?

気づいたタイミング

この話はどう感じましたか?

複数選択可

感情タグ

あなたの考察を書く(任意)

読者の考察

読み込み中…