意味がわかると怖い話

俺は変わるんだ|意味がわかると怖い話

  • 難易度 中級
  • 恐怖度 4/5
  • 読了 約2分

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本文

高校に入学してからというもの、 なれない環境からか友達作りが上手くいかず 俺は引きこもりになった。

姉がいるが、 御袋と二人して男勝りでボーイッシュな髪型で スカートも全く穿かない。

なんで俺だけこんなに根暗になっちまったんだ。

かといって親父に似ているわけでもなし。

父親は社交的で よく会社の同僚とゴルフに行ったり宴会をやったりして 人生楽しそうだ。

誰からの遺伝なのか皆目見当がつかない。

俺の日課は、 起床→トイレ→ネトゲー→昼飯→ネトゲー→トイレ→夕飯→ネトゲー→風呂→寝る といった体たらく。

二階の俺の部屋から出るのは、 トイレの時と風呂の時だけだ。

ご飯は母親が毎日二食運んできてくれるから困らないが、 毎回毎回五分くらい説教垂れていく。

いい加減よしてほしい。

風呂はいつも深夜に入る。

家族と鉢合わせたくないからな。

そして毎日湯に浸かりながら、 熱いシャワーで打たせ湯をして 視界を白い湯気で一杯にして簡易サウナを作る。

そうすると、 物理的にも精神的にも更に独りになれるんだ。

友達欲しいなぁとか彼女欲しいなぁとか 外を堂々と歩きたいなぁとか。

そういうことを延々と考える。

今日も考えた。

そしてとうとう思った。

「この生活から抜け出そう!」

俺は決意すると、 まず何をすれば良いのか考えた。

「手始めに身の回りを綺麗にしよう!」

早速風呂場の排水口の掃除を始めた。

長い髪の毛が幾本もカタマって大変だった。

「今日は一応これくらいでいいか」

俺は排水口の掃除を終えると 風呂から出ようとした。

と、

「髭も剃っとくか」

と思い立った。

綺麗に磨かれた鏡を見ながら 親父のカミソリでボーボーの無精髭をすっかり剃ってしまった。

「髪の毛も明日切りに行くか」

俺は軽い足取りで浴室から出るのだった。

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