満潮の名簿|意味がわかると怖い話
- 難易度 中級
- 恐怖度 3/5
- 読了 約1分
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本文
仕事で小さな島の宿に泊まった。
フロントで宿帳を開くと、今日の欄にすでに自分の苗字があった。
「先に同僚が?」と聞くと、主人は首を振る。
「今朝から、お客さん一人も来てませんよ」
部屋の机には、潮の匂いのする便箋があった。
『満潮の前に戻って。名簿は、戻った人から消えます』
意味が分からず、窓の外の海を見ていた。
夜になって満潮を迎えるころ、フロントに下りると、宿帳の今日の欄は空白だった。
主人は笑顔で言った。
「おや、今夜の初めてのお客様ですね」
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