夜更けに電話
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ああ心配だ心配だ。
いくら妻がファッション界のエリート社長で 俺がしがないサラリーマンだとしても やはり単身でイタリアへ赴任なんて 男と女と言う観点では明らかに危ない。
そういう点でも心配だし 何より妻は兎に角モテる。
たまに何で俺が夫なのかと 自己嫌悪に陥るときもあるが そんな時でも妻は優しく 「私は好きで貴方を選んだのよ」 と笑顔でいってくれる。
ルックスでモテる上に 今は社長でガンガンお金を稼ぐ。
妻は結婚を公にしてない分、 止めどなく付き合って下さい洗礼を受ける。
ぶっちゃけ浮気は許せない方なので そっちの方でも今回の赴任は 物凄く心配なのだ。
午前1時…
寝なきゃ明日の仕事に支障をきたしそうだが 俺は取り敢えず妻に電話した。
確か一昨日には着いてると思うが
『もしもし』
「もしもしどうしたの こんな夜更けに」
おいおい偉い騒がしいな。
地元の大衆酒場でも (実際そんなのあるかは知らない) 行ってるのか。
『いや、ちょっと心配になって…』
「大袈裟だなぁ来月には帰れるから」
『そうだな。あまり無理するなよ』
「うん、有り難う。 って言うか 貴方こそ大丈夫なの? 今夜中の一時よ。 起きれなくても起こしてあげないからね(笑)」
『分かってるよ、お休み』
「お休み~」
何だ、思ったよりも元気だな。
安心したら疲れた。 ねよう。
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