報告
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今、俺は電話の前で手下からの知らせを待っている。
こないだの取引はひどかった。
そりゃ中卒で学がない俺だが、 この世界で信頼されるべく、がんばってきた。
それなのに相手が裏切りやがって、 麻薬の取引がパァになっちまった。
親分には今回の取引で ヘマをしたら命はないと言われている。
絶対に失敗は許されない。
午前2時。
電話が鳴る。
手下からだ。
取引成功だと!?
よくやった!
これで俺の汚名も挽回だ。
はやる気持ちを抑えて、 報告のために親分の携帯電話へダイヤルする。
親分は言葉遣いに厳しい人だ。
今まで何度も
「なっとらん!」
とどやされた。
だが、これも今回の報告のため、 あらかじめシュミレーション済みだ。
なんてったって、 俺は抜かりのない男だからな。
自然と顔がにやける。
丁寧な言葉で、 俺は第一声を口にした。
「…」
「なに!!?」
本題にも入らないうちに親分の声色が変わり、 電話が切られてしまった。
そうして俺は殺された。
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