モテ期
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俺は今、モテ期の真っ只中だ。
本社が傾いた時、 社長からのたっての頼みとは言え 山奥の営業所への辞令が下りたときは、 本気で会社を辞めようと考えた。
こんな山奥で会社の危機を救える訳が無いし、 娯楽もある訳が無い。
だが、ここには20代独身で美人の女性社員二人に 30半ばの美熟女所長しかいなかった。
その彼女達に俺がモテているのだ。
ここに来て早一週間が経った。
所長はトベラという木で、 俺の為に箸を作ってくれた。
長髪の美人Mは、 山に自生する野生の玉葱を わざわざ採ってお弁当を毎日作ってくれる。
スタイルのいいFは、 俺にだけ内緒でスズランのお茶を入れてくれる。
(ここだけの話、玉葱は嫌いだし、 花の匂い全般が駄目だから 捨てるのに毎日苦労している。 箸はお気に入りがあるので、 ばれない様にそれを使っている)
昨日、MとF両方から家に来てと誘われ、 所長からも今夜来ないかと誘われてる。
最近三人は焦って競う様に俺を誘ってくる。
本社もやばいし、MかFと結婚して、 他社に就職するのもいいかもしれないな。
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