意味がわかると怖い話

同僚の故郷

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本文

ある田舎から出てきた同僚と、

飲みに行ったときのことだ。

飲みながらお互いの故郷の話をした。

彼の故郷はど田舎だが、

過疎や商売で悩むことはないらしい。

俺の故郷も田舎だが、彼の故郷とは正反対だ。

興味を持った俺は、彼にいろいろ尋ねてみた。

「町で何か特別なことでもしてるのか?」

「いや、俺たちはなにもしてないよ」

「じゃあ、何か有名なものでもあるのか?」

「ああ、それなら・・・」

彼は名所と思われる場所をいくつかあげたが、

聞いたこともないところばかりだ。

それから彼は、

近々故郷へ帰って家業の宿屋を継ぐということを、

嬉しそうに話してくれた。

その日は早めに切り上げることになり、

別れ際に彼は寂しそうに言った。

「もし俺の故郷にくることがあったら、

ぜひ知らせてくれよ。

表向きは歓迎できないけど」

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